2014年1月26日 (日)

主人公は誰

「ドラえもんってさあ、主人公はのび太だよね。」

確かに小3の息子のいうとおりだ。
ストーリーはすべて、のび太を中心に展開し、ドラえもんは脇役にすぎない。
ではなぜ、アニメのタイトルが「ドラえもん」で、「のび太」ではないのだろう。

そういえば、「サザエさん」もサザエさんが文句なしの主人公かというと、そうでもない気がする。
もちろん、フネさんやマスオさんは主人公にはなり得ないけれど、ほかにサザエさん以上に存在感を示している人がいる。

それは、だれあろう「波平」である。
あの、「バッカモーーーーン」は、圧倒的な存在感で、他の脇役を消し去ってしまう勢いがある。
日曜の夜は、「バッカモーーーーン」のひと言を聴くために、サザエさんを観ているといっても過言ではない。
ドラえもんのタイトルが「のび太」でないように、サザエさんのタイトルが「波平」じゃないのは不思議ではないかと息子に訊くと、

「いやいやいや、サザエさんの主人公はカツオでしょ。」

ええええっ、カツオー?
そりゃまあ、フネさんやマスオさんとは比べるべくもなく、目だってはいるけど主人公かあ?。
やっぱ、波平でしょう。

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2013年11月27日 (水)

三十分間の幸せ

日曜日の午後6時半は、日本の多くの家庭において、「サザエさん」を観ている時間だろう。
我が家も食卓を囲みながら、「サザエさん」を観ている。

子どもたちは、箸を動かす手が止まるくらい、「サザエさん」に没頭する。
確かに「サザエさん」は面白い。
しかし、私はちょっと違う。
「サザエさん」に没頭はしないのだ。

私は、「サザエさん」に見入ってる子どもたちの顔を見ている。
それにより、平和を感じているのである。
明日からまた、仕事や学校が始まる。
緊張と忍耐を強いられる苦悩の日々だ。
だが、今この瞬間だけは、平和が保たれている。

そう考えると、この三十分間が、かけがえのない素晴らしい時間に思えてくる。
もしかしたら、そのように思っている日本人は、少なくないのではないか。
「サザエさん」のエンディングが流れると途端に憂鬱になる人が多いというのも、その辺りによるものなのかもしれない。

番組の最後に、サザエさんが「グー」を出す。
「パー」を出した小5の娘は勝ったと喜び、「チョキ」を出した小3の息子は負けたとしょげるものの、

「でも、おねえちゃんには勝った。」

じゃんけんの結果に、一喜一憂する子どもたち。
平和である。

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2013年6月 1日 (土)

そりゃやはり

近頃、小3の息子の情報通ぶりに驚かされることがよくある。

最近起きた出来事や事件、スポーツの結果など、実によく知っている。
その彼の情報源、それは朝のテレビであることを、私はかぎつけた。

彼は起床してから朝食までの間、二階の部屋にある13インチの小型テレビでひとり、朝の情報番組を視ているのだ。
だが自分自身の事を振り返ってみると、小学3年生の頃に観るテレビ番組といえば、アニメばかりであった。
当時、巨人の星、タイガーマスク、アタックNO.1などをテレビにかじりついて観ていたものだ。
(いかん、トシがばれる!)

だから、彼の行動が不思議でならない。
もちろん、小3だから情報番組を好んで視てはいけないと言うわけではない。
だが、どことなくしっくり来ない。
マセたガキというのとも違う気がする。
まあ、よい。
そのうちまた、変化もあるだろう。

朝食の用意が整ったと嫁が言うので、二階に息子を呼びに行った。
そこで私は、ほっと胸をなでおろした。

彼が視ていた番組は情報番組ではなく、再放送されている「天才バカボン」だったのである。

そうそう。
それでいいのだぁ。

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2013年4月 1日 (月)

進級の喜び

4月1日は、新しい1年のスタートを切る日である。
元旦も1年のスタートではあるが、入学、進学、就職などの節目の時期という意味では、やはり4月1日が1年のスタートにふさわしい。

我が家の子どもたちも、めでたく進級を果たした。
上の娘は小学5年生で、下の息子は小学3年生になった。
今日からは、『小2の息子』ではなく『小3の息子』なのである。

そんな小3の息子に、進級した実感はあるかと訊いたところ、そりゃあもちろんだ、という答えが返ってきた。

ほほう、そうか。
それはなかなか頼もしい。
えっ、なに?
スゴくうれしいって。
果たして、それは何でだい。

「だってさ、3年生になったから、まる子とワカメを呼び捨てにできるもん。」

うーんつまり、ちびまる子ちゃんも、サザエさんの妹のワカメちゃんも小3だから、呼び捨てできるというわけだ。
同い年だからな。
わかるよ。
わかるけどな。

彼女たちは、学校の友だちじゃない。
知り合いではないんだ。
顔を合わせることなどないのに、いつ呼び捨てするんだ。

じゃあ、いつ呼ぶの!
「いまでしょ。」

なんてセリフでは、ごまかされないぜよ。

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2013年2月26日 (火)

問屋が卸さない

なんでもかんでもみんな〜♪
踊りをおどっているよ〜♪
お鍋の中からぽわっと〜♪
インチキおじさん、とうっじょう〜♪

ちびまるこちゃんのオープニングテーマソングを聞きながら、平和な気分に浸る日曜の夕方だった。
家族そろって、テレビを観るゆったりとした平和な時間である。
ああ、平和だ。

しかし、そんな平和ぼけしそうな私を、いきなり戦闘体勢に引きずり込む一言が、小2の息子から発せられた。

「ねえねえ、『なんでもかんでも』の、かんでもって、どう意味なの?」

くうっー、何だっていうんだ、ええっ。
しょうもない質問をして、この平和な時間を台無しにしやがって。
どうでもいいじゃないか、んなこたあ。
よし、今日は無視する作戦に出よう。
私が、しばらくの間黙っていると、

「なんでもは、わかるんだけど、かんでもって意味がわからない。ねえ、どういう意味?」

しつこい。
こちらに答える意思が無いことを悟ってもよさそうなのだが。
仕方がない。
これでも、喰らえ。

「なんでもかんでも、答えてやるわけではない。」

今日のところは、そんなんで勘弁しろ。

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2012年10月10日 (水)

宝の持ち腐れ

あの、あれ、あのあれ、あーあの、あれ、なんだっけ、あれは。

記憶力というのは、衰える一方なのか。
だとすると、自分の記憶力の将来を悲観してしまうほど、最近の物忘れは激しい。
小2の息子とトランプの神経衰弱をやっても、いとも簡単に負けてしまう始末だ。

いや逆に、小2の息子の記憶力は、すごい。
ひとつ例をあげるとしたら、世界の国旗だ。
二百ぐらいある国と地域の国旗をほとんど頭に入れている。

しかも、それだけではない。
全く同じ国旗はあるのかという問題に、

「ああ、インドネシアとモナコね。」

と即座に答える。
国旗はそのほとんどが長方形だが、中には正方形のものもあるか、という問題に対しても、

「スイスとバチカン共和国が、それだよ。」

と事もなげに答える。

頼もしい限りだ。
この記憶力をもってすれば、将来が期待できる。
一生懸命、勉強に励んでほしいと切に願うのだが、親の心子知らずだ。

将来有望なはずの彼は、ソファーに寝そべりながら、ポケモン図鑑を眺めている。
後々、あまり役にたちそうもないポケモンのデータを、完璧に覚えようとしているようにみえるのは気のせいだろうか……。

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2012年7月19日 (木)

思わぬ告白

昨年の11月に、ブルーレイレコーダーを購入した。
容量は、500GBと小さめだ。
しかし、「録画した番組は、観たら消す」というルールを家族みんなで守っているので、500GBという小さめの容量でも、今のところ、まったく不自由していない。

ポケモン好きの小2の息子は、毎週木曜日午後7時から放映されている、ポケモンのアニメを欠かさず録画している。
当然、放映されている時間に観ており、その後録画したものを観ているのかは不明だが、翌週のアニメの放映までには録画したものは消してある。

「お父さんさあ、去年の12月に録画した番組で消してないのがあるよ。いい加減、消したら。」

うーん、痛いところを突いてくるなあ。
確かに観たら消すというルールを守らず、「THE MANZAI」だけは、いつまでも残してある。
でもこれは、消しそびれているわけではなく、あえて残してあるのだ。
君たちが寝静まってから、夜中に何度もくり返し観ている。
しかし、正直にそのことを話すと、ルール違反だと言われるかもしれない。
でも消さない理由を説明しないと納得は得られないだろう。
そこで、思いきって正直に打ち明けた、すると、

「ぼくもさあ、お父さんとお母さんとおねえちゃんが、週末にスーパーへ買い物に言ってる間に、ポケモン観てるんだ。」

なぬう、そういうことか。
どうりで最近、週末の買い物について来ないわけだ。

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2012年6月19日 (火)

放送終了したら

幅広く人気を集めているアニメ番組がある。
「サザエさん」を始めとして、「ちびまるこちゃん」や「ドラえもん」などは、長寿番組でもある。
しかし、その「ドラえもん」でさえも、一旦は放送終了した事が過去にあったそうだ。
私の嫁などは、当時それに大きなショックを受けたという。
このことを聞いた小2の息子が生意気にも、こう言った。

「それしか楽しみがなかったわけ?」

おいおい、そいつは聞き捨てならないな。
君には今、たくさん楽しみがあるだろう。
しかしだ。
君の大好きなポケモンが、突然終わったらどうする。
すると、彼の顔色がさっと変わる。
それは、まずいと思ったのだろう。

「自殺する。」

そうだろう。
そう思いたくなるぐらいに、ショックを受けるんだよ。
それしか楽しみがないのか、なんて口にして、しまった!と思っただろう。
しかも、放送再開するかもしれないんだぜ、ドラえもんみたいに。

「じゃあそのとき、生き返る。」

そんなふうに、アニメのようにはいかんぜ。

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2012年6月17日 (日)

欲張りのすすめ

肉をくわえた犬が、川のそばにやってきました。
すると、自分の影が水に映りました。
馬鹿な犬は、それが自分の影だとは気づかず、
(おや、わしより大きな肉をくわえている犬がいるぞ。)
と思いました。犬はそいつが羨ましくなり、
(よし、あいつの肉も取ってやろう。)
犬は川に映っている犬をにらみつけ、ううっと、うなりました。
すると相手の犬も負けずに、にらみ返しました。
(生意気な奴だ!)
犬がほえた途端、肉は川に落ち、流れていってしまいました。

ご存知、イソップ物語の「肉をくわえた犬」というお話しだ。
欲張りは損をするということだぞ、と小2の息子に解説してやる。
すると彼は、首を横に振りながら、こう言った。

「違うよ。欲張りだからじゃないよ。欲張りで頭がわるいから、損するんだよ。」

そうですか。
じゃあ、君は肉が落ちないように、うまく吠えてください。

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2012年2月12日 (日)

恍惚の人

おーい。
口が半開きになってるぞーい。
しかも、うっすら笑いまで浮かべてるじゃないか。
幸せなのかい。
そうだろうなあ。
君の横顔を見れば、一目瞭然だよ。
そんなに好きか、ポケモンが。

テレビを見ながら、うっとりしてるやつをあまり見た記憶がないぞ、君以外には。

でもな、この話は何回見てる?
録画して、もう三回目だよな。
よく飽きないものだよ。
ストーリーも単純だろ。
ポケモン同士で勝負して、負けたポケモンを仲間にするんだったな。

負けたポケモンを仲間にしたって、何の役にも立たないから意味ないじゃないか。
そう言っても君は何の反応も示さない。
私の話など耳に入らないのだろう。
どっぷりはまってるな、ポケモンに。

いま君は小1だよな。
これが小学校高学年になったら、ポケモンなど見向きもしなくなるさ。
テレビを見終わり、一時間ぐらい経った後のおやつの時間のこと、

「ワルビルは、電気タイプだから仲間にしとけば役に立つよ。」

えっ、さっきの聞こえてたのか。
つうか、何で今頃になってその話、と彼のほうを見た。

彼は遠くを見るような目をしていた。
かたわらにポケモン図鑑を置きながら。

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