2014年1月15日 (水)

ガムの威力

研修の受講中に、眠気に襲われることがある。
特に、昼食後は魔の時間帯だ。
前夜に十分に睡眠時間をとっていたとしても、やはり眠くなる。
そんなとき私は、ガムを噛むことで眠気を吹き飛ばすことにしている。

小3の息子が、そのガムの残りを目ざとく見つけ、なんでガムなんか噛むんだと詰め寄ってきた。
そんなことを君に、いちいち説明する必要などない。
別に、何のために噛もうが、君には関係ないことだ。

仮にだ。
仮に研修中の眠気ざましのためだと説明しても、研修って何とか、ガムをかむと何で目がさめるのかとか言うはずだ。
そして最後には、自分にもガムを分けてくれとせがむ。
どうせ、そんなところだろう。
面倒くさいなと感じた私は、何でガムを噛むかって、そりゃあ歯で噛むに決まっているだろうとわざと茶化してやった。

「あのねえ、そういうひねりはいらないの。どうして噛むかを訊いてるに決まってるでしょう。」

ひねりはいらないだと?
偉そうに。
ガムが欲しいんだろ。
一つだけ分けてやるかというと、彼はにっこり頷いた。

ガムを口に放り込んですぐ、彼の顔がゆがんだ。
ふん、そりゃそうだ。
眠気ざましの超辛口ガムだからな!

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2014年1月 5日 (日)

チョコアイス

年末年始の長い休暇を、のんびりと過ごした。
鋭気を養って、新年からの勤務に備えよう。
そう思っていたのだが、あろうことか体調を崩し、休暇の最終日は寝込んでしまった。

そんな食欲のないときに、無性にたべたくなるのが、アイスクリーム。
6本入りのチョコアイスバー、198円なりをコンビニで買ってくる。

布団にもぐり込みながら、家族に隠れてチョコアイスにかぶりついていると、寝室のドアが突然開き、その姿を家族の一人に見られてしまった。
誰かとふりかえると、小5の娘である。
仕方がない。
口止め料として、チョコアイスを一本渡すかと覚悟を決めたとき、

「大丈夫、内緒にするよ。」

と彼女が小声でささやいて、チョコアイスには目もくれず、部屋を出ていった。
私は、ちょっと涙が出そうになった。
彼女は、体調を崩して床に伏している私を案じて、様子を見にきてくれたばかりでなく、家族に黙ってこっそりチョコアイスを食べていた私を咎めず、見逃してくれたのだ。
何とも、成長したものだと涙ぐむ。

一方これが、小3の息子だったら、おとうさんだけずるい、隠れてチョコアイスなんか食べて、となっていたに違いない。
これこそが小5と小3の差、と決めつけていいのか、甚だ疑問な点である。

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2013年12月30日 (月)

何からできるか

休日の夜、チーズをかじりながら、赤ワインを堪能していた。
それを横目で見ていた小3の息子が、そんなもののどこが美味しいのかと言う。
ふん、ガキんちょにはわからないだろうな。
ところで、ワインは何からできているか知ってるか。

「知ってるよ、ブドウでしょ。」

おっ、ガキんちょのくせに、よく知ってるじゃないか。
じゃあ、日本酒は何からできてるか。

「ええっとねえ、日本!」

あっ、そういうことか。
お前はワインがぶどう酒だってことを知ってたわけだ。
ぶどう酒が、ぶどうからできてるから、日本酒は日本からできてるってんだな。
あまりにも単純な思考回路だ。

いいか。
日本酒は、米からできておる。

「ああ、なんか聞いたことある。」

ほんまかいな。
適当な事を言ってるんじゃあるまいな。
知ったかぶりは、良くないぞ。

ようし、わかった。
問題の難易度をあげようではないか。
焼酎はどうだ。
焼酎は何からできてるかわかるか。
これは、色々あるぞ。

「ああ〜っとねえ、小学校と中学校?」

そういう意味の色々ではないし、焼酎は小中でもない。
例によって、ふざけてるのか。
食べ物から造ってるに決まってるだろ。

「あっ、わかった。チャーシューでしょ。」

どうやら、問題の難易度をあげすぎたようだ。

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2013年11月22日 (金)

3個のクッキー

手紙が添えられて、3個のクッキーがテーブルの上に載っている。
小3の息子が、学童クラブで手作りしたのだという。

「おかあさん、まい日おいしいごはんを作ってくれてありがとう。お父さん、いつもキャッチボールにつきあってくれて、ありがとう。」

なるほど、日頃のお礼にというわけだな。
だけど、なぜクッキーが3個と奇数なのだ。
親は二人だというのに。

「けんかさせようと思って。」

あのなあ。
そんなもんで、大のおとなが喧嘩するわけがなかろう。
それにしてもこのクッキー、とても綺麗に仕上がっているぞ。
小さなチョコレートを規則正しく、ていねいにトッピングしている。
時間をかけて作ったことが、よくわかる。

しかしだ。
食べてしまうとなくなるのは、あっという間なんだ。
クッキーなんざ、口に放り込めば、おしまいだ。
おかあさんが時間をかけて作った食事も、食べるのはあっという間だろう。

「だからね、ボクは朝ごはんをゆっくり時間をかけて、食べてるんだよ。」

いや、だからといって朝食に1時間近くかけるのは、やめてくれないか。
朝は忙しいんだ。
食器を洗う担当の身にもなってくれ。

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2013年10月17日 (木)

お、おにぎりが、す、好きなんだなあ

コンビニのおにぎりは、重宝する。
昼休みに時間がないときや、残業中に小腹が空いたときなどは、さっと食べられるので、とてもありがたい。

手軽に食べられるということのほかに、値段が安いと言うのも魅力だ。
ただ、おにぎりの中に入っている具によって、値段にかなり差があるのが少々気になる。
一番安いものだと105円で、具の中身のグレードにより140円〜160円、中には200円近くするものもある。
しかし具材によって、原価にそれほどの差があるとは思えない。
105円のおにぎりのほうが、消費者にとってはコストパフォーマンスが良いはずだというのが、私のヨミだ。

おにぎりの具が「紅鮭塩麹焼」だったり「ぶりの照焼き」であっても、所詮おにぎりは、おにぎりである。
手軽に空腹を満たすだけのものだから、そこに味など求めない。

休日に家族で出かけるときも、コンビニのおにぎりを利用させてもらうことがある。
家族それぞれ好きなおにぎりを選ぶのだが、小3の息子は必ず「ツナマヨネーズ」を選ぶ。
各自が二個ずつ買うときも、彼の分は二個とも「ツナマヨネーズ」になる。
彼にその理由を訊くと、「ツナマヨネーズ」が好き過ぎて、全部買い占めてしまいたいぐらいなのだそうだ。

いいんだぞ、それで。
それで、いいんだ。
なぜなら、「ツナマヨネーズ」は、105円だからだ。

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2013年10月 8日 (火)

そんなものを何故

ザリガニを飼い始めて2週間になる。
水を替えるのは私の役目だが、えさやりは小3の息子が全責任をもって、やることとなっている。
しかし例によって彼は、このえさやりをよく忘れる。

ペットショップで購入した「ザリガニのえさ」の注意書きには、1日に1〜2回やるようにと書かれていた。
なので彼は、彼のルールで、1日1回にすることにしたらしい。
いかにも面倒くさがりの彼らしい。
だが、その1回ですらしばしば忘れる。

実は、ザリガニの生命力たるや恐るべしで、えさをしばらく与えなくても、簡単には死なないらしい。
水槽の中に放り込んである木の枝やわりばしなどを、ガリガリとやって生き延びるのだそうだ。
その話を息子にすると、

「じゃあボクが、氷を食べたり、ふせんを食べたりするのと同じだね。」

いや、ちょっと待て。
氷はわかるが、ふせんって何だ。
いや、何だというのはどういうものだという意味ではない。なぜ、そんなものを口に入れるのだということを訊いている。

「でも、ちょっとだよ。」

だから!
量の問題じゃないんだよ!!

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2013年9月 4日 (水)

後か先か

食べ物の好き嫌いは、人それぞれである。
好き嫌いの数、傾向、度合いに至るまで、千差万別である。

中には、好き嫌いなどないという人もいるが、にわかには信じがたい。
もし本当にそうだというなら、それは味覚がおかしいに違いない。
実は味がよくわからないから、何でも好き嫌いせずに食べられるのではないか、と疑ってしまう。

ここでは話の都合上、万人に好き嫌いがあるという前提で話を進める。
例えば、目の前に出された食べ物に、好きな食べものと嫌いな食べものがあったとする。
それを、好きなほうから先に食べるか、それとも嫌いなほうから食べるか。

私は楽しみを後にとっておくタイプだから、嫌いなほうから食べる。
最後に美味しい物が食べられると思えば、まずい物も何とか平らげることができるというものだ。
故に私には、先にうまいものを食べてしまう輩の気が知れない。

「ボクは、そのときによるな。給食みたいに時間が決まってるときは好きなものから食べる。だって、時間切れで食べられなくなったら、やだもん。」

小3の息子は、そう言い放った。
たしかに理屈は通っている。
しかし彼が、嫌いなものから食べたのを私は見たことがない。
「そのときによる」というのは、どうもマユツバのような気がしてならない。

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2013年8月12日 (月)

ミックスナッツの奇跡

ビールのおつまみは、何でもいいというわけじゃない。
何だっていいよという人もいるが、私のイチオシはミックスナッツだ。
適度な塩味に、しっかりとした歯ごたえ。
合うんだなあ、ビールに。

ちびちびとミックスナッツを口に放り込みながら、ビールを飲んでいると、小3の息子がそのミックスナッツを横取りする。
私に、断りもなしにだ!
腹が立つ行為に対し、ストレートに怒るのではなく、私は変化球を投げることにした。

「ナッツの投げ食いできるか。」

ぽかーんとしている小3の息子を尻目に、私はピーナッツを上に放りあげた。
その落下してくるピーナッツを見事、口でキャッチすることに成功した私は、したり顔で息子を見た。

「子どもの頃、練習したんでしょ、どうせ。」

そりゃ練習はしたが、どうせは余計だ。
私の芸を目の当たりにした息子は、次に当然のように自らチャレンジする。

驚くべきことに、上に放りあげたピーナッツが、彼の口に吸い込まれた。
これは、偶然だ。
しかし調子に乗った息子の二回目のチャレンジも、見事に成功。
偶然が二度起きた格好だ。
そして、まさかの三回連続成功となる。
これはもう奇跡である。

いや。
それより何のために、ピーナッツの投げ食いを始めたのか、忘れた。

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2013年5月15日 (水)

盲点

休日の夜、家族4人で焼肉屋にて食事をした。
焼肉といえば、何と言っても、カルビかロースが定番だろう。
ところがである。
小3の息子は、タンがいいと言いだした。

なあにぃ、タンとはまた、生意気な。
そんなもん、どこで味を覚えた。
あんなもん、うすっぺらくて、大してうまくもないじゃないか。
その上、高いんだよ値段が。
君はそういうことをわかってないんだよ、親のふところ具合とかがさ。

ああ、わかったよ。
頼んでやるよ、頼みゃあいいんだろ。
高いから一皿だけな。
えっ、なに?もう一皿食べたいだと。

うーん、高いから一皿しか頼まないとは言いにくいし、どうするか。
あっ、そうそう、タンってのはなあ、最初にちょこっとだけ食べるものと決まってる。
だから、外のものにしなさい。

彼は、あまり納得した様子ではなかったが、その後はおとなしく黙々と肉を平らげていた。
最後にデザートを頼むときに、彼がメニューをみせてほしいと言い出した。
いいだろう、デザートは好きに選ばせてやるぞと言うと、

「おいしそうなやつで、一番安いのをたのむんだ。」

そう言って彼は、メニューの中から、本当に一番安いチョコアイスを注文した。
大事な事を忘れていた。
君は、貧乏人のせがれだった。
だから、タンは高いんだって、説明するだけでよかったんだ。

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2013年5月 4日 (土)

private

休日の午後、家族でファミレスに入った。
某イタリアンレストラン系のお手頃価格のファミレスである。

注文を終えた後、トイレに立った私の後を小3の息子が追いかけてきた。
彼も用を足したいと言うのだ。
図らずも、親子での連れションと相成った。

トイレは個室タイプ、先客がいたのでドアの外で待っていた。
待っている間に、ふとトイレのとなりのドアを見ると、【private】と書かれた文字が目に入った。
息子もそれに気づいたらしく、

「何でイタリアンレストランなのに、英語で書いてあるんだよ。」

といちゃもんをつけてきた。
日本語じゃないなら、イタリア語のはずだという抗議らしい。
言われてみると、確かに一理ある。
しかし、それよりも驚いたのは、【private】がなぜ英語であると息子にわかったのかということだった。
彼に訊いたところ、なるほどと合点がいった。

「だって、アルファベットで書いてあるから、英語じゃん。」

つまり、彼の中ではアルファベット=英語だったのだ。
イタリア語だろうが、ドイツ語だろうが、フランス語だろうが、みんなアルファベットで書かれるのだと説明してやると、息子は口を半開きにしたまま、固まっていた。

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