2013年10月23日 (水)

想像を超える時

小3の息子の忘れものが多いのは、今に始まったことではない。
だが、こうも立て続けだと、どうにかならないものかと案じてしまう。
先週末、玄関に何やら紙がおいてあるので、書いてある事を読んでみると、

「学校にうわばきと体そうぎを、われちゃいました。」

と息子の字で書かれていた。
上履きと体操着を忘れた上に、「す」の字を忘れて、「わすれちゃいました」が、「われちゃいました」になってしまっている。
忘れるより、割れるほうが大ごとなのだが・・・。

そんな息子に、どうしたら忘れないですむか、考えてみろと言った。
ひと晩、考えてみろと。
翌朝彼に、いい考えは浮かんだかと訊いた。
答えは、「NO」であった。

仕方がないので、忘れ物防止策を伝授する。
忘れないように、手に書くのだとアドバイスしたのだ。
友だちに気づかれると恥ずかしいが、それで気づくきっかけにもなる。

彼は一応、納得した様子で登校していった。
その日の夜彼は、また上履きと体操着を持ち帰り忘れた。
なんで、そうなるんだと声を荒らげ気味に問いただすと、

「あの、手に書くのを忘れたの。」

開いた口が、ふさがらない。

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2013年9月26日 (木)

プラレールは動物

「プラレールってさあ、動物でしょ。だってさあ、動くじゃん。動くものじゃん、動く物。だから動物でいいんでしょ。」

小3の息子がヘリクツをこね出す。
父親を困らせてやろうという魂胆が、透けて見える。
ふん。
果たして、そう簡単にいくかな。
私には、心強い味方がいるのだ。
おもむろに、テーブルの脇に常備してある電子辞書を開き、動物についての正確な解説を調べる。

「また電子辞書?いっつも、それじゃん。」

悪いか。
親としては、子どもの質問に正確に答える義務があるのだ。
本来なら君が自ら調べるべきところだが、まだ読めない漢字もあるだろうし、語彙も乏しいからわからない言葉もあるだろうと思ってのことだ。

では行くぞ。
動物とは一般に、植物と対置される、運動と感覚の機能をもつ生物群をいう。
ほら、感覚の機能があるんだよ、動物には。
プラレールに感覚があるか。
なに、感覚という言葉がわからないだと。
世話の焼けるやつだ。

いいか、よく聞け。感覚とは、光・音や機械的な刺激などを、それぞれに対応する受容器が受けたときに経験する心的現象だそうだ。
どうだ。
プラレールに心的現象があると思うか。

「いや、そりゃないな。」

えっ、心的現象はわかるのか?

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2013年8月 7日 (水)

少しは考えてくれ

小3の息子の忘れ物が多いのには、今さらながら、あきれてしまう。
今日も学童クラブに出かけるときに、学校の開放プールの用意を忘れかけた。

いつもより、持ち物が少ない彼の姿に違和感を持ち、咄嗟にプールの用意を忘れていると気がついた私の爪の垢でも煎じて飲ませたい。
プールの用意をわすれたのではないかと私が指摘すると、

「あっ!」

あっ!じゃないだろう、あっ!じゃ。
私は深く大きなため息をつきながら、

「お前さあ、なんっっっにも考えないで生きてるわけ?」

ほとほと、あきれ果てたよという表情で、いやみったらしく言ってみる。
すると彼は、一応バツの悪そうな顔をしながら、

「何にも考えてないってわけじゃないんだけど。」

何にも考えてないわけじゃないけど、何だ。
何か少しは、マシなことでも考えてたか。
どうせ、競馬のこととか、箱根駅伝のこととか、ポケモンのこととかだろう。
大体察しがつく。

それにしても、いつになったら、忘れ物をしなくなるのか。
はあ。
あまり期待せずにいることにしよう。

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2013年5月24日 (金)

俳句の会

「俳句ってさあ。」

小3の息子がまた、何やら企んでいるような表情をしている。
おう、俳句がどうしてい。
(あれ、親分キャラになってる。)
俳句には、季語があるんでしょとか言うんじゃないでしょうねえ。
そして、季語の意味を教えてくれとかって言うんじゃないよな。
そんなもん、簡単には教えられんぞ。

季語がない五七五なら、俳句じゃなくて川柳というのになる。
なあに、君にはそれで十分だ。

「俳句って、五七五じゃなくて八一九でしょ。」

ははあん。
何を言い出すかと思ったら、そういうことかね。
俳句だから、語呂合わせで「八一九」ね。
まあまあ、君の考えつきそうなことだ。

じゃあ、一句詠んでくれってんだ。
(あれ、また親分キャラが出てきてしまった。)
五七五なんかより、かなり難易度が高いと思われるぞ。
彼は少しの間考えこんでいたが、できたと叫んで、こう言った。

「とうさんのおなら が すごくくさいのなぜ」

むむっ。
私を登場させてるのは気に入らないが、出来はわるくないな。

「どうしてくさいか は 知ったこっちゃない」

こんなもんでいいか。

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2013年4月18日 (木)

息子の背中

ふと、息子の背中を見る。
相変わらず、幼さがにじむ背中だ。

学校に通い出して三年目に突入し、彼は小学校3年生になっている。
しかし、小学校には6年生までいるので、未だに下級生だ。
一方で、学童クラブには3年生までしかいないので、彼はその中では最上級生ということになる。

つまり学童クラブでは、指導的立場にいるのだ。
1年生や2年生を束ねる役割が求められるわけだ。

聞くところによると3年生は、学童クラブの様々な行事の司会進行や意見を出すことなどが割り当てられ、学童クラブの中心的な役割を果たしているようなのだ。
息子にも少なからず、役が回ってくるらしい。

だが、わが息子に、そんな大役が務まるのだろうか。
そんな疑問が湧いてくる。
そこで、彼に学童クラブは、大変かと訊いてみた。

「いや、まだ大変じゃない。」

ほう、軽くこなしているとでも言うのか。
でも、あれだろ。
新入りの1年生には、あれやこれやと教えなきゃならないんだろう。

「いや、あいつらは自然に覚えるよ。」

な、なんと偉そうに。
あいつらだと。
自然にだと。
私のほうも見ずにそう言った彼の背中は、ほんの少しだけ大人に見えた。

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2013年4月 9日 (火)

かなりの重症

春休みが終わり新学期になっても、給食はまだ始まらない。
そこで学童クラブに通っている小学校3年の息子の昼飯は、母親の作る弁当となる。
弁当を作る母親も大変だが、弁当箱を洗う父親もなかなかどうして重労働だ。

仕事で疲れて帰ってきて、家族の夕飯の食器を洗うときに一緒に弁当箱を洗う。
これもあらかじめ、流し台に出ていればいいのだが、小3の息子はこれを出すのを忘れる。
こちらが弁当箱を出したかと言わないと、まず自分から気づいて出すことは、ほとんどない。

毎日、そうなのだ。
ほとほと、あきれ果てる。
実をいうと、弁当箱だけではない。

雨の日に持っていった傘などは、帰りに晴れていれば、ほぼ100%の確率で忘れてくる。
真冬のクソ寒い日に、学校から帰ってきたときに半袖だったので、上着とコートはどうしたかと訊いたら、忘れてきたと答えたときには、腰を抜かしそうになった。
完全に注意力が欠如している。

今日も家に帰ってきた私は、まず流し台の周りを確認する。
やはり、彼の弁当箱は出ていない。
そして当の本人は、風呂場にいる。

私は風呂場に向かい、思いっきり風呂場のとびらを開けた。
そして彼に、弁当箱は出したのかと問いつめた。
やはり、出してないという。

幸い、まだ体を濡らしていなかったので、先に弁当箱を出しなさいと言って、素っ裸の彼を風呂場から連れだした。
まったく世話が焼けるやつだと思いながら、ふと、もう一度流し台をよく見ると、なんと彼の弁当箱がすでに出ていたではないか。
風呂場からでてきた彼に、弁当箱は出してあるじゃないか、忘れたのかと訊くと、

「あっ、出したの忘れてた。」

と言うのには参った。
忘れるにも、程がある。


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2013年3月25日 (月)

枕の効果

おなじみ、小2の息子です。
おとうさんはずっと前から、首が痛い、首が痛いって言ってたよ。
肩こりとかも、多少はあるみたいだけど、やっぱり首の痛みが酷いらしい。

そしたらさ、使ってる枕が合ってないんじゃないかって話になってね。
いろいろと調べたみたいなんだ。
でね、自分に合った枕にすると、いろんないいことがあって、首の痛みも良くなるらしいんだ。
結構高い値段だったらしいんだけと、思いきって、2ヶ月くらい前にその枕を買ったんだ。

その効果をおとうさんに訊いたら、若干程度しか痛みはなくならなかったらしいんだ。
それが、ちょっと不満みたい。
だけど、いいこともあったよ。
ボクは、おとうさんのとなりで寝てるんだけど、枕を替えてから、あの地鳴りみたいないびきがしなくなったんだよね。
その事をおとうさんに話したら、

「いびきは自分じゃ聞こえないから、別にどうでもいいや。」

なんて身勝手なことを言うんだ。
そして、こうも言ったよ。

「お前こそ、いびきかいてるぞ。おとなの男性ならいざ知らず、お前みたいな若僧がゴーゴーいびきをかくなんて、可笑しいぜ。」

そんなこと言われたって、眠ってるんだからわからないよ。
あっ、そうなるとおとうさんの言い分も一理あるってことか。
くやしいけど、認めなきゃならないってことかな。

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2013年2月15日 (金)

歯を大切に

小4の娘も小2の息子も、少しずつ歯がはえ替わってきている。
特に小4の娘などは最近、立て続けに奥歯が三本も抜けた。
こんなことからも、子どもたちが一歩一歩おとなに近づいていってることを実感する。

虫歯になることもほとんどなく、「子どもの歯」の卒業までこぎつけることができて、誠にめでたい。
しかしながらこれは、単に運が良かったわけではない。
れっきとした理由があるのだ。

それは、就寝前の歯みがきで、親が仕上げ磨きをしていたことによるものが大きいと考えられる。
今や、どの家庭でも当たり前のようになっている仕上げ磨きだが、私が子どもの頃にはなかった習慣だと思う。

ただ、赤ん坊ならいざ知らず、身の回りのことを自分たちでやる小学生にもなって、仰向けの体勢で大きな口を開けて、親に口の中をかき回されている様子は、端からみると、どう見えるのだろう。
少なくとも小2の息子は、できればやってほしくないと思っているようだ。

それが証拠に、仕上げ磨きを始めるとすぐに、こう言い放つ。

「あなたは、だんだん仕上げをやめたくなる。」

そんな安っぽい催眠術には、ひっかからないのである。

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2012年12月11日 (火)

続・もうひとり

あっ、だからね。
小学二年生の君が、もうひとりいるとしてだねえ。
他人にそれをきづかれると、少々やっかいな事になりはしないかい。

「透明人間だから、大丈夫だよ。」

なるほど、透明人間ねえ。
そうすると、その透明人間は、洋服を着てないのだな。
だって、そうだろう。
洋服は透明じゃないんだ。
裸にならなきゃ、ばれちまう。
洋服を着てたら、洋服だけが宙に浮いてることになる。

そりゃあ、ちょっとまずくないか。
だから、裸にならざるを得ない。
どうする、寒いぞ。

「夏になるまで待つよ。」

そうかい。
じゃあ、そうしな。

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2012年12月 9日 (日)

もうひとり

ん?
なになに、今なんて言った、小2の息子よ。

「自分がもうひとりいると、いいんだけどなあ。」

ほう、いいねえ。
なかなか夢のある話じゃないか、それは。
よく、宝くじが当たったら、何を買うかなんて話で、盛り上がるよなあ。
あれと同じような話だ。

たしかに、自分がもうひとりいると便利だ。
学校や会社だって、もうひとりの自分に行かせれば、ずっと自分は好きなことができる。
そこまでではなくても、一日おきに行くというのでもいい。
あっ、でもそうすると前日の授業内容もしくは、仕事の内容がわからないから、困るか。
いやそれは、もうひとりの自分からきちんと引き継ぎをしてもらえばいいのだ。
よし、問題なしだ。

しかし彼は、どういう理由で自分がもうひとりいればいいと思ったのだろう。
何かほかに理由があるのだろうか。

「自分がもうひとりいると、いろいろと相談できるから。」

いやいやいやいやいやいや。
それは、おかしい。
相談するのは自分自身。
的確なアドバイスが受けられるはずもないから。

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