2013年8月26日 (月)

流れるお風呂

一泊二日の家族旅行に出かけた。
海水浴と磯遊びを存分に楽しんだ後、宿泊するホテルに到着。
夕食後は、旅行には欠かせない楽しみであるところの温泉タイムだ。

ホテルが満室だと聞いていたので、風呂も混んでいるかと思いきや、がらがらであった。
いや、がらがらどころか、私と小3の息子以外、ほかに誰もいない。
思わぬ貸切状態に、緊張の糸が緩んだ。

「こうするとさあ、流れるお風呂になるんだよ。」

息子は、湯船の中を這うようにして、ぐるぐる回り始めた。
確かに、お湯が動いて流れるプールのようになってきた。
しかし、ちょっと無理がある。
そう思ってみれば、そう見えないこともないって程度だ。
すると息子が、

「学童のキャンプの時は、みんなでやったから、本物の流れるプールみたいだったよ。」

そうか。
学童のキャンプか。
たまに、そういう面白いこと(いたずら)を思いついて、みんなを巻き込んでやるやつがいるよな。
キャンプで流れるお風呂か。
まあ、楽しそうではあるな。
ん?
もしかして、それって……。

「そうだよ、ボクが言い出したんだ!」

やはり、そうだったか。

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2013年6月15日 (土)

お見通し

小学校には、社会科見学というのがある。
バスを仕立てて、色々な所を見て回るあれだ。
私の子供の頃にもあった昔からの小学校の恒例行事だ。

まあ言うなれば、一種の遠足のようなものであるから、小3の息子など、これをとても楽しみにしていた。
訪れる場所は、牧場、市役所、キャンプ場がある青少年センターだという。
牧場では、ソフトクリームが食べられるだなどと勝手に、はしゃいでいるが、仮にも社会科見学である。
思惑どおりにいくかどうか、甚だ疑問である。

過大な期待を破裂寸前の風船のように膨らませたまま、彼は社会科見学に臨んだ。
その日の夜に、ソフトクリームにありつけたかと訊くと、駄目だったと肩を落としていた。
別に不思議でも何でもない。
次に、社会科見学で一番楽しかったのは何かとたずねた。
すると彼は、それは何か当ててみろと言ってきた。
まるで、絶対にわからないよと言わんばかりに。

「バスの中だろ。」

私の一言に、彼は腰を抜かしそうになりながら、

「そう!そうだよ。何でわかったの、バスの中が一番楽しかった。」

彼は、尊敬のまなざしで私を見た。
無論、種明かしはしなかった。

おとうさんも、バスの中が一番楽しかったんだぞなんて。

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2013年3月 4日 (月)

温泉に行ってきました

ごぶさたしてます。
ボクは、小2の息子です。
おとうさんが、何だか疲れてるみたいなんで、代わりにボクが記事を書くよ。

実はね、週末に箱根の小涌園に泊まってきたんだ。
おとうさんは、疲れてるから、温泉につかる事ができるのをとても楽しみにしてたみたい。
何かさあ、お腹の調子も良くないみたいで、おならが止まらないんだってさ。
そんなことあるのかなあ。

しかも、そのおならがものすごく、クサイんだって。
通勤電車の中で、おならをすると、その強烈な匂いが車内に充満しちゃうから、我慢するようにしてるって言うんだ。
それは、かなり辛そうだよね。

小田急ロマンスカーで、箱根湯本の駅まで行き、そこから小涌園まではタクシーに乗ったよ。
20分ほどで、ホテルに到着。
タクシーから降りた途端に、温泉の匂いがしたよ。
これは、硫黄の匂いなんだって、知らなかったなあ。

おとうさんも温泉を目の前に、喜んでる。
温泉を楽しみにしてたから、おとうさんの気持ちわかるよ。
えっ、何?
そうじゃないって?

「ここなら気兼ねなく、思う存分におならができるぞ。」

あ、いや確かに温泉の匂いは、おならの匂いに似てるけど。
だからといって……。

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2012年12月 4日 (火)

サンタの正体

冬が来た。
寒くて長い冬の始まりだ。
しかし冬には楽しみも多い。
クリスマスなどは、そのひとつだ。

我が家でもクリスマスツリーを飾り、クリスマスを迎える準備は万端、整った。
小2の息子は、サンタクロースからのプレゼントについて思案しているようだ。
今年は、何をサンタクロースにお願いするつもりなのかと訊くと、

「あのさあ、実はサンタクロースって、君たちなんじゃないの?」

君たちとは両親を指してるらしい。
なに、小2にしてもはや気づいたか。
ならば、どうしてそう思った?

「だってさ、本当にいるとは思えないよ。でも絶対にいると信じてる。」

なんだなんだ?
サンタクロースがいるとは思えないけど、いるって信じてるだと。
ははあん、わかったぞ。
いないっていう事実を明らかにしてしまうと、プレゼントをもらえなくなると考えたな。
悪知恵のはたらくやつだ。

「あっ、ねえねえ。そしたらさ、フィンランドいこ、フィンランド。フィンランドに行って、サンタクロースが本当にいるかたしかめてみよう。」

こいつ、どこまで本気で行ってるのか、ようわからん。

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2012年8月28日 (火)

几帳面ですか

旅行先のホテルには、プール併設のビーチリゾートがあった。
台風の影響で波が高く、海での遊びは少々危険が伴う。
小学生以下の子どもは、ライフジャケットの着用が義務づけられ、小4の娘と小2の息子は、黄色のライフジャケットを身にまとった。
彼らは、おっかなびっくりで、高波を見ながら、波打ち際に立った。

初めは怖がっていたが、次第に慣れてきて、波と戯れなから、大はしゃぎだ。
一時間ほど遊んでいると、波がさらに高くなってきて、とうとう遊泳禁止になり、海に入って遊ぶ事ができなくなった。
すると今度は、砂遊びが始まる。
巨大な砂山をこしらえ、その外側に砂で壁を作る。
打ち寄せる波から、砂山を守るためだ。
しかし波の圧倒的な破壊力の前に、我々が苦労して築き上げた砂山は、跡形もなく崩れ去った。

海での遊びを堪能したので、再びプールに戻って泳ぐことにした。
砂まみれの体を水のシャワーで洗い流し、プールサイドまで戻ってくると、小2の息子が足に付いた砂を指差し、まだ流し切れていないという。
確かに少しだけついていたが、気にするほどではない。
しかし、彼はプールに砂が入るから、嫌だという。
彼は、再びシャワーの場所に行き、砂を流したあと、プールサイドに戻ってきた。
さぞかし、すっきりしただろうと思われたのだが、彼の表情が冴えない。
今度は、どうしたのかと訊くと、

「水着の中の砂が取れてない。」

泣きそうになりながら、つぶやく。
君はそんなに几帳面だったかい。
そんなふうには、感じてなかったけど。
仕方なくシャワーの場所まで付いていき、一緒に水着の中の砂を流してやった。
やっとすっきりしたらしく、その後はプールでみっちり遊んだ。

ホテルに戻ると、彼は自分で部屋の鍵を開けたいというので、鍵を渡した。
鍵を開けると、真っ先に部屋に入り、畳の上で大の字に転がっていた。
目一杯、遊んだから疲れたのだろう。
それはいいのだが、鍵穴から鍵を抜くのを忘れてるぞ。
鍵が差しっぱなしだ。

やはり、几帳面ではなかったようだな。

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2012年8月19日 (日)

本当に行きたいのか

今年の家族旅行の行き先は、熱海だ。
一泊二日ながら、海水浴に花火大会鑑賞、フェリーに乗って初島に渡り、磯遊びや温泉など、盛りだくさんの内容だ。
綿密な詳細にわたるスケジュールを作成して、子どもたちに見せる。
こんなにやる事が、いっぱいあるのかと、子どもたちも大喜び。

「でも、最後はここに帰ってくるんでしょ。」

小2の息子は、心配そうに言う。
家に帰ってくることを確認するのだ。
どういうことだ?
別に、ずっと旅行に行きっぱなしで帰ってこなくてもいいんだよ、とふざけて言ってみる。
しかし、それは嫌だという。
旅行に行ったきりで帰って来ないのが、嫌らしい。
家が一番いいってことか。
家が好きなんだな。
ははあん、そうかい、そうかい。じゃあ、旅行に行くのやめよっかと言うと、

「やだああああ。」

へへ、そりゃあな。
ちょっと意地悪が過ぎたか。

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2012年7月24日 (火)

都道府県

都道府県の数は、47だということ。
内訳は、1都1道2府43県だということ。
東京都、北海道、大阪府、京都府以外が県だということ。
小2の息子は、日本地理に関して、これだけの事を知っている。

次に彼は、各都道府県の位置を覚えたいという。
しかし、いきなり全部というのは、無謀だ。
ブロックごとに覚えるのがいいだろう。
北海道、東北6県、関東1都6県、中部9県、近畿2府5県、中国5県、四国4県、九州7県、で合ってるか。
ええと7に7足して14、14に9足して23、23に7足して30、30に5足して35、35に4足して39、39に7足して46だ。
あれ、47にならない、計算間違えた?
いや、計算は合ってる。
沖縄県が抜けてるだけだ。

ちなみに47に47を足したら、いくつになるかと彼に訊く。
ちょっと考えた後、彼は94と正解を言う。
じゃあ94と94を足すと、いくつだ。
さすがの彼もしばらく考えこんでいる。
もう無理かなと思ったとき、188と何とか正解をひねり出した。
すると彼が、

「もうやめてね。もうやめて。次にやったら、316になっちゃうじゃん。」

ならないけどね。

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2012年7月16日 (月)

マスつかみ

家族4人で学童クラブのキャンプに参加した。
大人と子どもを合わせると、100人を超す大所帯だ。
プロのカメラマンも、3名いた。
キャンプの定番メニューであるキャンプファイヤーや夕食のカレーはもちろんあるが、このキャンプの目玉メニューは、何といっても川遊びだ。

高さ2mくらいの場所から水の中に飛びこむときの、子どもたちの楽しそうなこと。
小2の息子は、28回も飛び込んだそうだ。
そして川遊びのもうひとつのメニューは、マスつかみ。

川の浅いところで水をせき止めて、天然のプールを作り、そこに養殖のマスを放す。
勢いよく泳ぐマスを手づかみで捕獲し、用意してあるバケツに放り込むわけだが、これがなかなか難しい。
最上級生の小学三年生でも至難の技だ。
ましてや小学一年生では、捕獲はまず無理である。
そこで親たちが手伝ってやることになる。
マスは、結構ぬるぬるしているので、親たちが捕まえたマスを子どもたちに渡せても、バケツに放り込む前に、マスに逃げられることもしばしばだ。
だから、マスを受け取った子どもたちは焦って、

「バケツ、バケツ。」

と大声で叫ぶ。
しかしみんなが、バケツ、バケツと叫ぶわけではなかった。
マスを受け取ったある子どもは、こう叫んでいた。

「カメラ、カメラ。」

カメラマンに自らとマスのツーショットを撮るように要求したのだった。
しっかりしているなあと感心していたら、バケツに放り込む前に、そのマスに逃げられていた。
そんなもんか。

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2012年5月 7日 (月)

潮干狩り

天気は快晴、風は微風。
その日は、絶好の潮干狩り日和だった。

子どもたちのみならず、親も潮干狩りは初体験。
家族全員、ウキウキだ。
干潮時刻表をチェックし、潮干狩りに適した日を選んだ。
それでも、貝が取れるかどうか不安だった。
何せ初体験、まったくの未知数なのだ。

GWなので混雑は覚悟していたが、予想を上回る混雑ぶり。
人、人、人。
海水浴の比ではないほどの人出だ。

仮に貝がそれなりにいたとしても、これだけの人が採っているのだから、たやすく貝など採れないだろう。
まあ、それもいい思い出だ。
あまり期待せずに、人ごみをかき分けながら、海の中に入っていった。
ひざ下くらいまで海水に浸かった状態で、砂の中に手をつっこんでみた。

いる。
貝がいる。
山のようにいる。
海なのに。

子どもたちと争うように貝を採り、1時間もするとかなりの量の貝が採れた。
楽しかった。
子どもたちも、楽しかったようだ。
いやあ、よかったよかった。
帰る道すがら、小2の息子が潮干狩りより、楽しかったことがあると言う。

「しおひがりが終わった後、砂浜で穴をほったことだよ。」

ええっ?
それは、近所の公園でもできるじゃねえかよお。

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2012年4月18日 (水)

東京なんとか

関東の地図を見ていた小2の息子の質問だ。

「この東京なんとか、ってなに?」

東京なんとか?
ああ、東京湾ね。
東京という漢字は読めたのか。
だが、湾という漢字には、なかなかお目にかからないから、読めないのも無理はないな。
湾というのは、海岸線が曲がった形になっているところだ。
つまりそれは、海なのである。

「ええっ、だったら太平洋とか日本海につながってるの?」

そうなんですねえ。
つながってるんですねえ、これが。
でも、わかりずらいよな。
この地図は、関東だけしか入ってないからな。
東京湾が、地球上のどの位置にあるか。

それを教えようと、世界地図のページを開く。
そこには、太平洋やインド洋が、ドーンと広がっている。

「ほら、これで地球上の海が全てつながっているのが、よくわかるだろう。さて、問題です。東京湾は、どこにあるでしょう。」

彼は、日本の位置も、日本のなかの東京の場所も、わかっている。
だが、東京湾を見つけることができないでいた。
教えてほしいというので、東京湾の場所を指し示してやる。

「ええっ。こんなにちっちゃいの?さっきの東京湾は、もっとデカかったんだけど。」

縮尺が違うんだ。
縮尺といっても、わからぬか。
それを説明する必要が、ありそうだな。
ふっ、疲れるぜ!

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