2013年12月 5日 (木)

おやじギャグ

小3の息子が、満面の笑みを浮かべながら、こう言った。

「おとうさん、おやじギャグ言って。」

なんだと。
一体全体、その発言の意図は、どこにあるのだ。
いつも言ってる「おやじギャグ」を、また言ってほしいという意味か。
それとも、お父さんは普段「おやじギャグ」を言わないから、たまには言ってくれということか。

まあそれは、置いといてだ。
なぜ、「おやじギャグ」を言ってほしいのだ。
単に笑いたいだけか。
それとも、ネタとして仕入れて、学校で披露する気か。
「おやじギャグ」を学校のクラスで言っても、それはおやじの発言ではないから、もはや「おやじギャグ」とは言えんぞ。

そもそも君は、「おやじギャグ」がどのようなものか、知っているのか。
一般には、おもしろくないダジャレ、新鮮味のない冗談などを指すのだぞ。
その場を、一瞬にして凍りつかせる、恐ろしい悪魔の言葉というわけだ。

その「おやじギャグ」をなぜ私に言ってほしいのか。
特に、君のその満面の笑みが気になる。
最終的に「おやじギャグ」をどういう目的で、どのように使用し、何を狙っているのだ。
すると息子は一転、まじめくさった顔になり、

「あっ、べつにかるい気もちで、きいただけ。」

こらっ!
軽い気持ちはいかん、軽い気持ちは。

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2013年5月12日 (日)

同じだとは

GWが終わると、7月の海の日まで祝日がない。
なぜ6月は、祝日がないのかと恨めしくさえ思う。
この先、2ヶ月以上も祝日がないのかと考えると、ため息をつきたくなる気分だ。

それでも先週はGWの恩恵で、通常より若干短い4日間勤務だったから、まだよかった。
だが、今週からはびっしり5日間勤務になる。
当たり前といえば当たり前の5日間勤務ではあるが、やはり気が重い。
そんな気持ちでいるところに、小3の息子が訊いてきた。

「どうしたの、元気ないんじゃない。」

心の内を隠そうともしていなかった私の心中を見透かしたかのような、小3の息子のセリフであった。
そりゃそうだろ。
日曜日の夜だぜ。
元気がギンギンに、みなぎっているほうが、どうかしている。

仕事に行きたくないのかって。
当たり前じゃないか。
わからんだろうな、この気持ち。

「へぇー。そうなんだ。じゃあ学校と同じで、会社も大変なんだ。」

おいおい。
以前、お父さんの代わりに仕事に行ってくれって頼んだら、何もできないから行きたくないって言ったよな。
座ってるだけでもいいからって言ったら、君は泣きそうな顔をしたよな。
まさかその事を忘れたわけでは、あるまい。

ならば何故、そのようなたわけた事が言えるのだ。

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2011年12月30日 (金)

笑わせるぜ

よく、「笑いの絶えない明るい家族」とかいう表現がある。

結婚式の披露宴のスピーチなどでは、「笑いの絶えない明るい家族を築いてください」なんていうのが常套句にすらなっている。
だが実際、笑いの絶えない明るい家族を築くなどというのは、並大抵のことではない。
無論それは、世の中にそんなに面白いことなど、転がっていないからに他ならない。

何が面白いと感じるのかも、人によって違う。
もちろん年齢によっても違う。
笑いを少しでも取ろうとしたとき、その困難さに気づく。

そんな中で、我が家の子どもたちの評価によれば、家族の中で一番面白いのは私だという。
それはそうだ。
笑いの絶えない明るい家族を築き、それを維持するために、私は必死で頑張っているのだ。
君たちが面白いと感じそうなこと、喜びそうなことを常に意識している。
そうでもしないと、笑いの絶えない明るい家族など、維持などできない。

それをよくもまあ、お父さんは面白いなどと、ほんの一言で片付けようとするねえ。
能天気なのにも、程がある。

笑わせるんじゃないよ。

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2011年12月14日 (水)

優先席

職場からの帰り、電車に乗り込むと優先席がひとつ空いていた。
普段はあまり優先席には座らないのだが、多少の疲れがあったこともあり、席をゆずる気まんまんで、とりあえず優先席に座った。
すると、ものの30秒も経たないうちに、私の目の前にひとりの女性が立った。

その女性は、「おなかに赤ちゃんがいます」というバッジをかばんから下げていた。
これは、正式名称を「マタニティマーク」というらしい。
このバッジを身につけることには、賛否両論があるというこを私は知っていた。
例えば、不妊症の女性がそれを見たときに、不快な思いをすること等々。

一方で、見た目だけではわからない妊婦に対し、優先席に限らず席を譲る事が可能であるので、個人的には賛成派だった。
私はごく自然に、目の前に立っていた女性に席をゆずり、その女性の前に立ち、ほんの少しだけいい気分に浸った。
女性も気持ちのいいお礼を言ってくれた。
ところがである。

その女性は、自分が座った席が優先席であるにもかかわらず、携帯電話を操作し始めたのだ。
私は、わが目を疑った。
と同時に、ほんの少しだけのいい気分が、潮をひくように消え去っていった。

車内には、車掌の声で、車内アナウンスが流れる。
「優先席付近では、携帯電話の電源をお切りください。」
だが一向に、この女は携帯電話の操作を止めない。

驚き、怒り、悲しみ・・・。
様々な感情が、私の中にうずまく。
この女が、私より手前の駅で降りて、そのときにまたお礼を言われたら、私はどんな態度をとるだろう。

不測の事態を避けるため、私は途中の駅で降りて、車両を替えた。

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2011年10月21日 (金)

遠い昔に

四歳くらいの女の子が電車の座席に座り、その前におかあさんが立っている。

「おかあさん、席空いてるよ。」
「いいの。」
「何で!」
「いいって言ったら、いいの。」
「だって、疲れちゃうよ、座んなよ。」

疲れているおかあさんを気づかう娘と意地でも座らないおかあさん。

電車の中で、この会話を聞いていたほぼ全員が、無性にほほえましさを覚えただろうことは、疑いようもない。

こんな会話が、我が家にもあった気がする。
確かにあった。
ただそれは、ほんの少し前だったか、遠い昔だったか、それすら思い出せない。

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2011年10月19日 (水)

がんばる理由

平日の朝は忙しい。
起床後、真っ先にシャワーを浴びる。
これで一気に目を覚ます。
真冬でも欠かさない習慣だ。

シャワーを浴び、髭を剃り終えると、雑巾を濡らして固く絞る。
リビング&ダイニングの雑巾がけをするのだ。
毎朝、欠かさず床を拭いているにもかかわらず、拭き終えるといつも雑巾は、ほこりまみれになる。
ほこりまみれの雑巾を水道水で綺麗に洗い流し、排水口にたまったゴミを片付けたら、次は小1の息子をたたき起こす。
こいつの寝起きがまた、すこぶる悪い。
彼が布団の中でうねうねしている間に私は、スーツに着替える。
着替えが終わると、寝ぼけまなこをこすっている息子を連れ、リビングに行く。
嫁さんが用意してくれている朝食にありつこうとすると、小3の娘がリビングにいないことに気づく。
二階で絵本を読んでいる娘に、朝ごはんをたべるぞ〜と大声で呼ぶ。
食事は、よく噛んでゆっくり食べる?
朝は、そんな悠長なことは言ってられない。
全速力で食べ終えると、洗面所で歯を磨く。

「あっ、きょうは水曜日か。燃やせるごみの日だ。」

歯磨きを終えるとダイニングに戻り、燃やせるごみをまとめておく。
そしてここから、食器洗いにとりかかる。
四人分の茶碗、皿、箸などを洗い終えると次は、ごみ出しだ。

嫁さんは朝食の支度に洗濯物干しなど、私に輪をかけて、目の回るような忙しさである。

この忙しさを乗り越えても尚、職場に行けば仕事という大きな壁が待ち構えている。
そこで、気合いを入れ直そうと出がけに、今日も一日みんなで頑張ろうと声をかけると、小1の息子が、

「子どもたちは、がんばったって給料もらえないんだから、がんばったって意味がないんだええ。」

わかって言ってんだか、全くわかってねえんだか、わからないから困りものだ。

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2011年9月18日 (日)

自分のできること

小1の息子がえらそうに言ってくる。
こういうときは、特に警戒が必要だ。

「動物ってさあ。人間に、世話してもらってばっかりで何にもしないじゃん。自分で自分のことをできないのかよ。」

「そうは言うけどさ、人間だって赤ちゃんは、自分のことはできないよな。」

「赤ちゃんは、大きくなって、どんどん自分でできるようになるじゃん。」

確かに理屈は通っている。
しかしな。
お前の言う動物ってのは、動物園にいる動物やペットの話だろ。
それに、えらそうに言う割にはお前さん、まだ自分の事がそれほどできるわけではないぞ。

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2011年7月25日 (月)

あさがお

朝、あさがおに水をやるのが、彼の日課だ。
だが、学校から(母親が)持ち帰ったあさがおに、夏休みの間中ずっと水をやり続けることは、小1の息子にとっては、至難の技に思える。
なぜなら彼は、忘れ物の天才だからだ。
どうやら彼にとって、習慣というものが存在しないようなのだ。
朝、起きる。
そうだ、あさがおに水やりしなきゃ。
昨日もやったしな、という類いの思考回路が備わっていないようなのだ。

ならば、ある程度、こちらが手助けしてやるしかないだろう。
今朝は、あさがおに水やりしたのかと問うと、

「もうやったよ。」

えっ、すごいじゃないか。
やればできるのだな。
みくびって、申し訳なかった。
と、プチ反省していると、

「さっき、おかあさんに、あさがおにお水あげてねって言われたからあ。」

だろうと思った。

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